今年度のインフルエンザは近年にない規模で流行しています。インフルエンザ対策は基本的にはワクチンによる予防接種、感染した場合は抗原検査による診断と抗ウイルス薬の使用が一般的です。さらに、もう一つ抗ウイルス薬を予防薬として使う方法があります。
これから受験シーズンですが、家族でインフル感染者が出てしまい受験生を感染させたくないということで予防投与の件のご相談を受けることがあります。ただし、抗ウイルス薬の乱用は耐性ウイルスの拡散の原因になることも薬の副作用の問題もあるので、当クリニックではリスクについて十分ご理解いただいた上で、必要な方にご処方したいと考えています。
ちなみに、家族や同居人がインフルエンザ感染している方で、
- 高齢者(65歳以上)
- 慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
- 代謝性疾患患者(糖尿病等)
- 腎機能障害患者
ご自身が上記のようなご病気をお持ちの方が、予防投与の適応とされています。