頭にケガをした患者様へ
頭部外傷は受傷してから、しばらくして症状が出る場合があります。おおよそ2-3日間(特に最初の24時間)は安静を心がけ経過を見守ってください。
もし下のような症状に気づいたら、すぐに当クリニックや近隣の医療施設にご相談を
- ぼんやりする、意識が遠くなる、昏睡状態になっている
- 頭痛がだんだん強くなる
- 強い吐き気、嘔吐を繰り返す
- つじつまの合わないことをいう、普段と違う行動をする
- 痙攣、ひきつけを起こす
- 物がよく見えない、二重に見える
- ろれつが回らない、手足の片側が動きづらくなる
頭をぶつけて2-3日は以下に注意してお過ごしください
- 保護者や家族など、ケガをした事情を知っている方と共に安静に過ごしましょう
- 自動車や自転車など体が振動する乗り物や運動は避け、お子様は抱き上げて振り回さないようにしましょう
- 入浴は血圧が上がるため、できれば当日は避けましょう
- お酒やチョコレートなど刺激物や喫煙は控えましょう
慢性硬膜下血種について
- 70-80代の患者様に多い病気に慢性硬膜下血種があります(ただし、若い方でも発症する場合はあります)
- 慢性硬膜下血種は外傷に引き続き、頭の中にゆっくりと血が溜まっていく病気で、受傷後1-2か月たってから発症します
- 心配な方や好発年齢にある方は、おおよそ1か月後に再診しもう一度検査をうけることをお勧めします
その他の注意
- お子さんは上手に症状を伝えられないので、保護者の方が十分注意しましょう
- 寝入ってしまった場合は、夜中に1度しっかりが覚めることを確認しましょう
- 心配な点がある方、ケガをして縫合などの処置を受けられた方は、翌日や指定日に必ず受診してください
- 頭部外傷全般については、「頭部外傷」のページをご参照ください