【はじめに】 現在、新型コロナ感染の広がりで、一時的に初診オンライン診療が認められています(後で改めて説明します)。しかし、元々はオンライン診療は、慢性疾患(高血圧・高脂血症・糖尿病・認知症・片頭痛・舌下免疫療法など)が主な対象でした。特に患者様は3か月以上同じクリニックに通院していて、病状の安定が確認されることとが必要でした。またオンライン診療の受診のスケジュールは、ひと月に1回ずつ連続して2回のオンライン診療を続けた後、3回目(3か月目)には対面診療が必要となります。また、慢性疾患でも病状に変化を生じた場合・新たな病気にかかった場合は、対面診療が必要です。

【通常のオンライン診療のイメージ】

① 外来受診しながらオンライン診療に移行できるか相談。「オンライン診療計画書」を作成。

② 月に1回のペースでオンライン診療。(1か月目)

③ 翌月も月に1回のオンライン診療。(2か月目)

④ 対面診療を行い変化がないか確認。(3か月目)→ 特に問題がなければ②に戻る

【オンライン診療の準備】 医師と相談してオンライン診療が決まったら、初めに「オンライン診療計画書」の内容を確認し署名します。続いて、アプリ・ストアからご自身のスマホにクロンをダウンロードし、氏名や生年月日・クレジット情報・保険証などの個人情報を入力します。詳しくは、オンライン診療「クロン}のページをご覧ください。予約時間まで自室や仕事場の騒音のないプライバシーが保てる場所で、患者様お独りでお待ちください(付添人が必要な場合は申告してください)。また、診察の間、通信機能が維持できるか事前に確認して下さい。自動車内でも可能ですが、必ず駐車した状態でエンジンは切って下さい。

【初診オンライン診療】 現在、厚生労働省により新型コロナ感染により対面診療の見直しがされて、初診オンライン診療で治療できる病気の範囲が広がりました。ただし、限定的な措置で、すべての疾患で可能なわけではないことには注意が必要です。対象外となる病気としては、不眠症や精神疾患に関するもの・悪性腫瘍・心疾患・てんかんなどは初診のオンライン診療では治療できないことになっています(定期的な診察の後、再診としてオンライン診療が認められる場合はあります)。また、お薬の処方は原則7日以内となっています。何か心配な症状がある方はキチンと診察を受けることをお勧めします(こちらで対面診療をお勧めする場合もあります)。