はしかの免疫とワクチン

 以前ブログで触れた関西国際空港でのはしかの感染者が、治療に当たった医師も含めて35人と増えてしまったようです(9/5発表)。はしか(麻疹)の予防接種をしたかどうかわからないので,、新たに予防接種を受けた方がいいでしょうか?とのご質問を頂きました。いい機会なので、今回ブログにまとめてみました。

 予防接種を2回以上受けている方と、はしかに感染したことがある方は、基本的に免疫が持続していると考えられます。ただ、それがよく分からない場合には血液検査で抗体価を調べます。調べる方法はPA法(ゼラチン粒子凝集法)、EIA法(酸素免疫測定法)があります。ガイドラインがあって、患者様用と医療従事者それぞれに望ましいとされる抗体価が示されています(免疫力の落ちている方に接する可能性がある医療従事者の方が、当然厳しい基準となります)。

 患者様はPA法:128~256以上、EIA法:8以上、医療従事者はPA法:256以上、EIA法:16以上が十分な抗体価の基準となります。これを満たさない場合は、ワクチン接種をお勧めします。

 昔は終生免疫とされてきた麻疹に対する免疫力も、時間を経るにしたがって減弱する例があることがハッキリしてきました。はしかは感染力が強く、空気感染する病気です。流行する前に十分な措置をとることが大事だと思うので、抗体価のチェックを受けたい方はご相談ください。当クリニックでは、麻疹ワクチンは予約制となっています。「ワクチン・予防接種」のページをご参照ください。

参考:①造血細胞移植ガイドラインー予防接種 ②日本環境感染学会. 院内感染対策としてのワクチンガイドライン

緊急告知:現在、麻疹ワクチンが品薄となり、入手が大変困難になっております。状況が改善しましたら、改めてホームページで告知します。

 

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