脂肪肝とNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)

 食生活の欧米化で食事の総カロリーが増えました。特に脂質の占める割合が大きくなり、脂肪肝の患者様が増えています。人間ドックを受ける患者様の10-20%に認められるとの報告があります。ウイルス性肝炎やお酒をあまり飲まない人に生じる肝疾患を総称して、NAFLD(非アルコール性肝疾患)と呼びます。

 NAFLDのうち90%は肝臓に機能障害を起こさない単純性脂肪肝です。残り10%にアルコールをたくさん飲む人と同じように肝炎・肝硬変・肝臓がんを起こす例があります。この病気をNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)と呼びます。NASHの割合はすべての成人の約1%に上るといわれています。

 単純性脂肪肝かNASHか、それを診断するには肝生検をしないと分かりません。今のところ他に簡単な検査方法がなく、NASHだとハッキリするのは病状がかなり進行してからです。目立った症状がないのも、肝臓の病気の特徴だといえるでしょう。

 脂肪肝が見つかったら、ただの脂肪肝だと甘く見ないで、食生活や運動療法を早めに開始した方がいいと思います。高血圧・高脂血症・糖尿病などをお持ちの患者様はその治療を行いつつ、肝臓への負担を軽減していく必要があります。日本人の食生活の変化や平均寿命が延びた分、注意すべき病気も変化しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください