もの忘れ相談・外来

もの忘れ・認知症のご相談はお気軽に

方針イメージ

 認知症とは様々な病気の総称です。代表的なものがアルツハイマー型認知症で、患者さんの半数以上を占めます。脳内にアミロイドβと呼ばれるタンパク質が少しずつ蓄積して、20-30年を経て神経細胞の変性を起こして認知症を発症します。他には、脳血管障害型、レビー小体認知症、前頭側頭葉型認知症と呼ばれるものもあります。病気をきちんと診断した上で、治療を行なう必要があります。

 もの忘れ外来の受診に御本人が心理的な抵抗感をもたれるケースがあります。そういう場合には、御家族だけでお話をお聞きする「もの忘れ相談」を行なっております。その後の診断や治療はご本人の受診が必要ですが、まず話を聞してみたいと思われたらご相談下さい。もの忘れ相談は料金・予約の必要はありません。ただし、毎週金曜日を「もの忘れ相談推進の日」としますのでこの日に来ていただくとお話がスムーズにできます。

「今のところ生活に支障はないけれど、最近もの忘れが気になり始めた」「自分のもの忘れが単純に年齢による変化なのか、それとも病気の可能性があるのか心配だ」、そういった方々も、お気軽にもの忘れ外来を受診して下さい。例えば頭部CTで脳に器質的な異常がないか確認して、慶応版ウィスコンシンカード分類試験などで前頭葉機能の評価を行なうことができます。これは神経学的心理試験の一つで、認知症では早期に影響が出やすい記憶障害のうち作業記憶を数値化して、年代ごとに標準化した数値と比較します。KWCTは神経心理検査として保険が適用されています。


治療の流れ

  1. 問診票記入

     はじめに現在の症状や時間的な推移、今までの病歴、生活習慣などに対して問診票に記入して頂きます。

  2. 診 察

     問診票の内容の確認、身体所見・神経学的所見などの診察を行ないます。ご本人やご家族と相談して受ける検査を決めます。

  3. 神経心理検査

     長谷川式認知症検査(HDS-R)・時計描出テスト(CDT)・慶応版ウィスコンシンカード分類検査(KWCST)などを行ないます。 ただもの忘れが心配な患者さまには、KWCSTをお勧めしています。

  4. 頭部CT検査

     脳の画像診断を行ないます。認知力低下を来たす他の病気の可能性(脳腫瘍や慢性硬膜下血腫など)をチェックします。

  5. 血液検査など、その他の検査

     糖尿病・肝機能障害・陣機能障害・甲状腺機能低下・栄養障害なども、認知症と同じような認知機能の低下を来たす場合があります。そのために血液検査や他の検査をお勧めします。

  6. 結果説明

     検査結果を踏まえ病状について説明します。検査の種類によっては、後日改めて結果説明します。

  7. 治 療

     ご相談の上、必要な方には薬による治療や生活指導を行ないます。また介護や看病をされるご家族の方に患者さまに接する上での注意点をご説明します。さらに詳しい検査が必要な方には、他病院をご紹介することもできます。その際には、当院での検査結果や紹介状を準備します。