頭痛外来

頭痛外来

ひと口に頭痛といっても、原因はさまざま

頭痛の写真

 頭痛は患者様にとって、大変つらい病気です。痛みがあっても鎮痛薬を飲めばある程度は和らぎますが、原因によって経過や適切な治療法は違ってきます。

 他にはっきりとした原因のない頭痛を1次性頭痛と呼び、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛などが含まれます。他に原因のある頭痛を2次性頭痛と呼びますが、この中にはよく見受けられる風邪や副鼻腔炎などによるものから、とても怖いクモ膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎・脳炎などが含まれます。

 きちんと検査をした上で、病気に合った治療を行いましょう。当クリニックでは内服治療だけでなく、片頭痛にはイミグラン皮下注射、後頭神経痛には後頭神経ブロック、痛み止めの点滴など今止めたい頭痛に対して即効性のある治療を行っております。お気軽にご相談ください。


1次性頭痛

  • 緊張型頭痛:頭痛外来の約60%を占める一番多い頭痛です。首や肩の凝りが原因で、締め付けられるような痛みが特徴です。脳からくる頭痛ではないので、症状が軽いということではありません。激しい頭痛と吐き気・めまいが合併します。鎮痛薬痛と、筋緊張をほぐすお薬や睡眠薬などを使って治療します。
  • 片頭痛:頭痛外来の約20%にみられる頭痛です。痛みの前に目がチカチカする閃輝性暗点が特徴です。しかし、ない場合もあり(特に女性の生理関連性片頭痛ではないことが多い)診断には詳細な問診が必要です。頭痛は市販薬では抑えられずトリプタンを使用する場合が多いのですが、さらにコントロールが難しい方には予防薬を使用します。
  • 群発頭痛:約5%ほどみられます。中年の男性に多いとされていますが、女性にも見られます。目の奥が激しく痛むのが特徴で、喫煙や飲酒が引き金になります。群発期に数週間激しい痛みが続きますが回復すると、数か月から数年間に渡って症状が出ません。当院には皮下注射薬のイミグラン(片頭痛・群発頭痛適応)があるので、該当の頭痛の方にはすぐに注射できます。

2次性頭痛

  • 脳出血・クモ膜下出血など:緊急入院が必要な病気で、突然の激しい頭痛が特徴です。しかし稀に出血が少量だったために痛みが軽くて、風邪と見誤られたケースがあります。突然の頭痛は十分な注意が必要です。また時間が経過すると出血が髄液中に拡散してCT検査でも診断が困難になります。迅速な検査が重要です。
  • 神経痛(三叉神経痛・後頭神経痛・舌咽神経痛など):神経痛は神経の走行に一致して痛みが出ます。帯状疱疹ウイルスや、他の要因によって発症します。内服薬の治療や、必要な方には後頭神経ブロックを行います。
  • 髄膜炎・脳炎:これも入院が必要な頭痛です。風邪などのウイルスや細菌が脳内へ移行して炎症を起こしますが、単純な風邪による頭痛と見分けるのが難しいのが厄介です。強い頭痛・高熱・首が硬くて曲げられなくなるなどの特徴があります。診断には腰椎穿刺という腰の背骨の間から髄液をとる検査が必要になるので、髄膜炎が疑われる場合は該当の病院をご紹介します。
  • 慢性副鼻腔炎:頭蓋骨の中には空洞があり、その粘膜が炎症を起こして頭痛となります。ひどいと蓄膿症となります。基本的に抗生物質と消炎鎮痛剤で治しますが、必要に応じて耳鼻科で膿を抜いていただくこともあります。
  • 脳腫瘍:脳腫瘍といっても種類があり、できる場所や大きさによって治療方針が異なります。早期発見早期治療(手術)が必要なもの、放射線治療が望ましいもの、また良性腫瘍であれば年に1回ぐらいCT検査で様子を見ることで十分なものもあります。
  • その他に頭痛:風邪や急性咽頭炎、アレルギー性鼻炎、緑内障(眼圧亢進)、眼性疲労、睡眠不足、うつ病、不安神経症、トローザハント症候群、グラディニゴ症候群などさまざまです。一人一人の患者様の症状を丁寧に診察したいと思います。