生活習慣病外来

生活習慣病とは?

 生活習慣病は食生活の乱れや運動不足などから起こる病気です。特に内臓脂肪型肥満・高血圧症・糖尿病・脂質代謝異常症(高コレステロール血症)の4つがそろうと「死の4重奏」といわれ、脳卒中や心筋梗塞などで急死するリスクが高まるといわれています。脳卒中や心筋梗塞などの血管の病気は前触れなく突然に襲ってくるのが特徴です。できるだけ未然に防ぎましょう。

内臓脂肪型肥満

 内臓脂肪型肥満は男性に多い肥満で、見た目からリンゴ型肥満といわれます(反対に女性に多い皮下脂肪型肥満は洋ナシ型肥満です)。内臓脂肪は腹腔内、とくに肝臓や血管周囲に沈着して、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因となります。

 一般的な検査方法として、内臓脂肪の量を推察するためにおヘソの周りの腹囲を測ります。男性85センチ・女性90センチ以上の方は生活習慣病の疑いがあります。当クリニックでは腹部CTを使って分かりやすく体脂肪の付き方を測定することができます。このCT検診は自費診療ですので保険診療と一緒に検査はできませんので、改めてご予約を頂いております。ご希望の方は当クリニックにご相談ください。

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CTによる体脂肪測定(←こちらをクリック)

 

高血圧症

 なんとなく頭が重い・めまいがする・のぼせたような感じがするという方は、高血圧のせいかもしれません。血圧は運動やストレスで変動するので、1回1回の数値をあまり気にする必要はありませんが、何気なく測った最高血圧が140を超えているようでしたら、ご相談いただきたいと思います。

 それから、「高血圧の薬って飲み始めたら止められないんでしょ?」とよく聞かれます。しかしこれは正しい認識とは言えせん。大幅に体重が減ったり食生活(減塩など)の改善が進んで、降圧剤が不要になる患者様は実際いらっしゃいます。

 そういった話がささやかれる背景として、高血圧の方は血管の老化現象(動脈硬化)で血管抵抗が上がり高血圧となるケースが多く、その場合は仮に体重が落ちても血圧はなかなか下がりません。しかし、高血圧を見ないふりをしていれば、高血圧のリスクがなくなるわけではありません。降圧剤を飲むことで反対に高血圧が長引いたり、悪化するというのは誤解です。

 また、体重を減らすために運動療法は有効ですが運動時には血圧が上がるので、高血圧を放置して運動することは大変危険です。運動は降圧薬を内服し血圧を安定させた上で、肥満解消に有効な適度な運動(有酸素運動など)から始めることをお勧めします。

糖尿病

 ご存知と思われますが、日本人に増えている病気として糖尿病があります。血糖は主に膵臓から分泌されるインスリンとその他の複数のホルモンなどでコントロールされています。しかし、他のホルモンは血糖を上げる働きはあるのですが、血糖値を下げる働きを持っているのはインスリンだけです。

 高血糖自体は症状を表さず、糖尿病がハッキリしたときはすでにかなり進行していることが多いので「サイレント・キラー」などと物騒な名前で呼ばれることがあります。糖尿病を放置すると、目の病気(糖尿性網膜症)・尿の病気(糖尿病性腎臓)・手足のしびれ(末梢性神経障害)などの合併症が現れます。さらに進行すると多くの血管・血流障害の原因になります。

 従来から使用されている血糖降下剤は、スルホニウムウレア(SU)剤・ピグアナイド(PG)剤・αグルコシダーゼ(α-GI)阻害薬など複数ありますが、さらに新しいお薬も登場しています(以下のブログ、糖尿病の薬のご参照願います)。当クリニックでは食事療法・運動療法の指導の他、内服治療を中心に加療に当たっています。それぞれの薬の特徴を踏まえて治療に当たりたいと思います。

糖尿病の薬:DPP-4阻害薬

糖尿病の薬:SGTL-2阻害薬

脂質代謝異常症(高コレステロール血症)

 脂質代謝異常症はLDLコレステロール140mgdl以上、中性脂肪150mgdl以上、HDLコレステロール40mgdl未満のいずれかを満たした場合とされてます。以前は総コレステロールが220mgdl以上という基準が含まれていましたが、2007年日本動脈硬化学会のガイドラインから総コレステロールの基準は削除され、高コレステロール血症や高脂血症と呼んでいた名称を脂質代謝異常症と統一されました。

 上記のうち特に中性脂肪は食事の影響を受けやすいので、血液検査は空腹時に行うのが望ましいです。コレステロールは過剰だと動脈硬化や糖尿病との関連性を指摘されますが、本来は血管壁の補強など重要な役目も担っています。こちらも他の生活習慣病の治療と同じに、食事療法・運動療法が基本ですが、内服治療はさまざまな薬剤の特徴を踏まえて行っています。