好きな本:江戸川乱歩「電人M」

 昔から本を読むのが大好きです。好みの作家やジャンルはいろいろ変遷しましたが、推理小説は変わらず大好きです。

 思えば私の原点は、小学校の図書館にずらり並んでいたポプラ社の推理小説のシリーズ。シャーロックホームズもルパンも明智小五郎も、このシリーズで出会いました。大概おどろおどろしく描かれた表紙に、大きな字で荒唐無稽な物語がつづられている。本は古く紙は黄ばんでゴワゴワしており、前に借りた子供が齧ったせんべいの粉とかが間に挟まったりしているのですが、布団に潜り込んで親をやり過ごしながら夢中で読んだものです。

 当時のおすすめはこれ、江戸川乱歩の「電人M-少年探偵」。昭和30~40年代の東京を舞台に、小林少年と明智小五郎、怪人20面相が激しく火花を散らす物語です。しかし今思い出すと、お互いのやり口が実にまだるっこしい。火星人は出るわ、月面を模した遊園地は出てくるわ。さらに、二十面相は身長2m近い電人(ロボット)の中に入って夜の東京を徘徊し事件に一切関係ない人たちを驚かせ、明智小五郎は別人に成りすまして小林少年が死にそうになるまで知らん顔している。お互いに鋭敏な推理や華麗な盗みのテクニックを繰り出すようなことは皆無だった気がします。それでも面白かったんです。

 小学生4年生だった私はクラスで推理小説をよく読んでいることで有名だった〇〇くんに、この本をすすめようと思いました。そこである日〇〇くんに「最近、読んで面白かった本ある?」と話を切り出したら、「うーん、アガサ・クリスティの『スタイル荘の怪事件』かな?」と切り返されて、急に恥ずかしくなってこの本の話ができませんでした。

 しかしなんと、今のAmazonのカスタマーレビューで復刻版が星4つをキープしているのを見つけました。わかる人には、わかるのです。

五月と頭痛

 今日は昨日と打って変わって良い天気です。水曜日はクリニックはお休みです。

 節目の4月が過ぎてGW明けになると、ハッキリしない体調不良の患者様が増えます。世間では5月病などといいますが、新入生・新人社員ばかりの話ではありません。5月は湿度が低くて快適なのですが昼夜の寒暖差が激しく、毎日夏服や冬服を出したり引っ込めたりするような気候が続きます。これも体調を崩してしまう原因の一つだとも考えられます。

 この時期は頭痛の患者様も多くなります。もともと頭痛持ちだった方で仕事が忙しかったり生活のリズムが乱れたり、さらに新たなストレスや体調不良も加わって、頭痛が酷くなってしまう。そういったケースがこの時期、特に多く感じられます。

 当クリニックは患者様に基本的に頭痛の初診の患者様には頭部CT検査をお勧めしています。普通の頭痛と思われても、慢性副鼻腔炎や脳腫瘍など他の病気を見誤っていないか確認することは重要だと思います。続いて頭痛(緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛など)の種類に応じて投薬治療を行っています。緊張型頭痛などの場合は、同じ姿勢で長く仕事をしない、夜はグッスリ寝ていただくなどの生活習慣の修正をご提案します。普通の頭痛だけではなくて、うつ病や適応障害などの病気が疑われる患者様には、ご相談の上で心療内科受診をお勧めしています。

 患者様に「CTで頭の検査をしたことで不安が消えて、それだけで頭痛が軽くなった」と言っていただくことがあります。その時、背伸びをしてもCTを導入した甲斐があったと、大変うれしく感じます。

熊本城と谷干城

 昨日熊本に雨を降らせた寒冷前線が北上して、今日は関東に雨を降らせています。
いまだ車中泊をされている方も多くいらっしゃると聞きます。被災された方々の健康が気になります。

 熊本城は長く一度行ってみたいと思っていたお城でした。西南戦争の際に政府軍が立て籠もった堅城で、一か月以上にわたり薩軍の主力を食い止めました。敗走する薩軍が「(政府軍ではなく加藤)清正公に敗れた」と嘆いたという話が伝わっています。そんなお城の石垣が倒壊するなんて、やはり大きな地震だったのだと思います。

 ちなみに、この時の政府軍側の司令官が谷干城という土佐の人で、少し変わった名でタニ・タテキと読みます。一時期この人に興味をもって調べたことがありました。なぜかというと、この人が一八六七年に京都の近江屋で坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された現場に初めに駆け付けた人だからです。

 谷が現場に駆け付けた時、すでに坂本龍馬は絶命していました。しかし中岡慎太郎は一日生き伸びて、初めのうちは意識もあったようです。谷は暗殺の様子を中岡慎太郎から詳しく聞いた可能性が高い。谷は犯人として新選組を疑っていたようですが、今では京都見回り組が実行犯である説が有力です。しかし、新選組にしろ京都見回り組にしろ当時の治安維持のための公的機関ですから、殺害後堂々と名乗りを上げてもよかったのに、そこのところどうなんでしょうかね。いまだ真犯人は確定されていないようです。

 最後に、桜新町商店街の募金活動の一環としてクリニック内に熊本地震への募金箱を設置しております。5月下旬までとなりますが、ご協力ほどお願い申し上げます。

ジカ熱の流行について

 大分暑くなってきましたね。8月にはブラジルでオリンピックがあります。そうなると気になるのは、南米でのジカ熱の流行です。感染症はぼくの専門ではありませんが、ジカ熱は小頭症を起こす可能性が疑われたころから注目していました。

 ジカ熱はアフリカで発見された感染症で、南米土着の病気というわけではありません。以前東南アジアでも流行が確認されたこともあります。ジカ熱のウイルスは主にネッタイシマカを宿主として人に感染して、それが妊婦の場合胎児に小頭症を発症することがあるようです。機序は不明ですが感染後にギランバレー症候群を発生したという報告もあり、神経系に特異的的にダメージを与える機能を備えたウイルスなのかもしれません。

 今年の2月にWHOが公衆衛生上の非常事態宣言を出し、日本政府も第4種感染症に指定しました。妊娠の可能性がある方は流行地には行かない方がいいと思います。妊婦さんの例は別として、感染した場合発熱などの症状は同じ蚊が媒介するデング熱や黄熱に比べると軽いという話もありますが、出来ればかかりたくないものです。

 われわれが蚊が媒介する病気ですぐに思い浮かべるのは、日本脳炎ではないかと思います。日本脳炎はアカイエカを宿主として中枢神経系に異常をきたす疾患ですが、1970-1980年代のワクチン接種によって、急速に患者数を減らすことが出来ました。しかし、ジカ熱ワクチンはまだ開発されていません。おおよそ今の日本にはネッタイシマカはいませんが、別のジカ熱を媒介するヒトスジシマカ(通称ヤブカ)がいます。日本に入ってきて流行する可能性がないとはいえない。

 ワクチンがありませんから、もし流行したら蚊に刺されないようにするしかありません。他の予防策はボウフラが発生するような雨水が溜まるようなもの、捨てられたペットボトルや古タイヤなどをきちんと処分することです。防疫上の問題からも、ブラジルのオリンピックは注目しなければいけないと思います。

スギ花粉について

 GWが終わって飛散するスギやヒノキの量は、非常に少なくなってきました。
 例年ではそろそろスギ花粉の終息宣言が出る頃だと思います。花粉症に煩わされないと思うと、今日のように天気のいい日は思わず長い散歩をしたくなりますね。春先の花粉が多く飛散している頃は空を見上げてもどこか黄ばんいるような気がして、それだけでも鼻がムズムズ目が痒くなってくる気がしました。
 花粉症は地域差があって北海道や沖縄では原因となるスギが少ないので、花粉症の人はほとんどないそうです。逆に関東は飛ぶ量も飛散する時期も長い。花粉症には地域差があるようです。

 当クリニックではスギ花粉の舌下免疫療法を行う予定です。これはスギ花粉がすっかり飛ばなくなってからでないと開始できません。治療自体は結構長い間かかるのですが、毎年煩わしく思っていた花粉症の時期に症状がなくなったり軽くなったりすることが期待できます。もし興味のある方は、お問い合わせください。

開院してから約半年、ホームページも心機一転

開院してから半年経過しました。あっという間の、飛ぶように過ぎた半年間でした。
まだまだクリニックとして至らないことばかり、患者様にもご迷惑をおかけしております。
それでも開院当初に比べれば、スムーズに出来ることも少しずつ増えているような気がします。

その診療の空いた時間で、懸案だったホームページを更新しました。いろいろな方の話を聞いて、今や標準となったWPを使ったものに変更したいと思っていました。開業を決意してHTMLやプロバイダーの仕組みも全く何も知らないところからホームページを立ち上げ、どうにかこうにかWPでサイトを作るところまでやって来た、という感じです。

ホームページの作成のほぼすべてを業者に任せているクリニックは多いと思います。綺麗で分かりやすく無駄のないホームページは大変に見やすい。たぶんそれが正解なのだと思うのですが、今は素人臭くても自分で出来る限り取り組んでみたいと思っています。

ですので当サイトにおける、不細工な部分や誤字脱字、構文エラーなどは大目に見てやってください。