夏到来 熱中症対策を

 いよいよ7月に入りました。関東では史上初めて6月中に梅雨が明けて、本格的な熱中症のシーズンになりました。

 熱中症や脱水症は昔から知られている病気ですが、予防法や治療法が確立したのはわずか100年あまりのこと。自分自身で立てられる対策としては、炎天下の外出は控える今年も、帽子を着用すること、十分な水分補給をすること、体調不良を覚えたら涼しいところで十分休息することなどですね。塩飴をなめたりするのも有用です。

 熱中症に纏わる有名な話として、戦前アメリカのフーバーダム建設があります。その作業員は十分な水分補給をしているにも関わらず熱中症で倒れるものが続出しました。そこで、水と一緒に塩を補給したところこれを減らすことに成功したそうです。

 重症になると積極的に輸液を行うケースがあります。血液の浸透圧への注目から5%ブドウ糖液や、イギリスのリンゲル先生が作ったリンゲル液に乳酸を加えた乳酸加リンゲル液(商品名:ラクテック、ハルトマンなど)酢酸加リンゲル液(商品名:ヴィーンFなど)、重炭酸イオン加リンゲル(商品名:ビガーボンなど)が開発されています。それぞれアシドーシスの予防などに特徴があります。

 熱中症の予防や治療の第一歩は経口補水です。ただ中々上手に水分摂取が出来ない場合もあります。自費となりますが、点滴が必要な方には当クリニックもご対応をしています。ご心配な方はご相談ください。ただ点滴は量によって30-60分かかる場合があります。時間に余裕をもってご相談ください。

富安由真「くりかえしみるゆめ」

 娘に連れられて銀座の資生堂ギャラリーに行ってきました。高安由真さんの「くりかえしみるゆめ」という展示会です。日曜部のお昼頃到着すると、すでに長い行列が出来ていて、注目されている方なんだなと思いました。

 薄暗い階段で入場待ちをしていると、なんだかお化け屋敷に入っていくようなソワソワした気持ちになります。空間全体を体験するインスタレーションで、古い電話機や錆びた蛇口の洗面台などが一緒に展示してありました。

 見終わった後娘が、何故かわからないけれど、自分もよく古い洗面台の夢を見ると言っていました。懐かしいような、怖いような、不思議な展示会でした。

大人のはしかについて

 沖縄県が6月11日に麻疹(はしか)の終息宣言を出しました。報道によると、3月下旬に4年ぶりに感染が確認されてから、沖縄県内の患者数は99人。はしかの流行による国内外の旅行客のキャンセルは746件、5572人。大型連休と重なってしまい直接的な経済損失は、実に4億2千万円。終息宣言は5月16日以降、新たな患者が出ていないことを受けてでした。

 今回のはしかは台湾からの観光客が感染源で、観光客が多くの県民と接触したために一気に広がったようです。はしかは特に感染力が高いウイルスの一つで、子供の頃に予防接種を2回受けられた方が多いと思いますが、1回だと効果が不十分だったり、年を経ると免疫効果が落ちてくることが知られています。

 以前ワクチンを受けた方でも、海外旅行に行くご予定があったり、予防接種を受けてから長い時間が経過したり、ご家族に小さいお子さんや体の弱ったお年寄りがいらっしゃるような場合は、ワクチン接種を検討した方が良いかもしれません。

 まずは、特定のウイルスへの免疫力が落ちていてワクチン接種が必要かどうか、血液のウイルス抗体価検査を受けて判断しましょう。ご希望の方は当クリニックでも検査しています。

「ウイルス抗体価」のページ

6月、舌下免疫療法の始めどき

 

 

 長かった花粉のシーズンが終わりました。面白いことに、シーズン前スギ花粉予測は「日本気象協会」と「ウェザーニュース」で全く正反対でした。日本気象協会は例年より多いと予想し、ウェザーニュースは逆に例年より少ないとの予想でした。

 春の花粉の飛散量は、夏の間の日照時間に影響されるといわれています。昨年の夏は気温が一定しておらず、前半はカンカン照り、後半にいくつも台風が来るなど予想が難しかったようです。

 東京にいると花粉の飛散量は多く感じたので、個人的には日本気象協会に軍配を上げたくなりますが、全国的にはどうだったのでしょうか?

 毎年、スギ花粉症で悩まれる患者さまは、来年に向けて早めの舌下免疫療法導入をお勧めします。

顔面けいれんと眼瞼けいれん

 ときに「顔がピクピクして心配です」と受診される患者様がいます。顔のけいれんは病気によって特徴があり、顔面の半分だけが収縮する「顔面けいれん」、時に両側に生じる「眼瞼けいれん」、心理的な要因ででる「チック」などがあります。

 顔面けいれんは脳内で動脈と顔面神経が接触し拍動が伝わるために起きるもので、場合によっては接触部分を外す手術をします。眼瞼けいれんは脳内で神経伝達物質の「アセチルコリン」に異常が生じることが原因ではないかといわれています。眼科でドライアイの症状と間違われるケースもあるようです。

 自然に治まることもありますが、症状が軽くない場合には初めに内服治療を試みます。内服治療でコントロールが困難なときには、ボトックス療法か、当該の専門の先生に紹介するかご相談します。

 いずれも適切な診断と、それぞれの病気にあった適切な治療を心掛けたいと思っています。お心当たりの方はご相談ください。

季節の移り変わりが早すぎる件

 年を取ると時間の流れが速くなるといいますが、3月に雪が降ったと思ったらその後すぐに桜が咲いてしまいました。

 最近では初夏のように日中の気温が上昇することもあります。4月15日は桜新町でさくら祭りですが、今年は残念ながら桜は散ってしまいました。

 これも地球温暖化?それともラニーニャ現象?

 テレビの解説は、何度聞いてもよく分かりません。ただ、今年もバタバタと忙しく桜を楽しむ余裕がなかったので、せめてブログにだけ美しい桜の姿を留めておきたいと思います。

春の嵐とスギ花粉

 

 早いもので、もう3月になりました。今日は低気圧が通過したため、関東は朝から強い風が吹きました。その風もちょっと前の厳しい北風ではなく、生暖かい南風でした。気温が上がると花粉症の本格的なシーズンを迎えます。

 2月20日頃からスギ花粉の大規模な飛散が始まりました。これから例年4月下旬から5月上旬に終息宣言が出るまでは、舌下免疫療法の導入はしばらく延期となります。

 スギ花粉症の方に、この季節空を見上げると黄色く感じるといわれたことがあります(その時は、気持ちの問題なのかなぁと思いましたが)。目のかゆみやくしゃみ鼻水などのご相談もぜひどうぞ。

コーナーの飾りつけ(冬・電車)

 今月のコーナーの飾りつけは、世界最小の電車模型Zゲージです。

 雪は紙粘土・重曹をボンドで固めて作りました。冬景色の中をロクハンのショーティー、キハ52がトコトコ走ります。スタッフや家族には呆れられておりますが、なかなかの力作だと思いませんか?

 2月いっぱいは展示しております。興味のある方は見に来てくださいね。

多摩川が霧の川に

 今朝4年ぶりに東京に大雪が降りました。おそらく朝のうちだけだと思いますが、通りかかると多摩川が全面霧でおおわれていました。思わず写真に撮ってしまいました。

 足元がぬかるんで転びやすくなっています。しばらくは注意して過ごしたいですね。

タミフルの予防投与について

 この時期、患者様からインフルエンザについて良く質問されます。その一つが「インフルエンザの症状はないが、心配なので予防的に薬を内服できるか?」です。残念ながら、保険診療ではインフルエンザ感染の可能性がないと薬は使用できません。薬には副作用のリスクもあり、乱用を防ぐためには仕方ないことかもしれません。

 インフルエンザ予防の基本はワクチンです。ただし、タミフルなどの薬剤は自費診療での予防投与が認められています。

 原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の方々が対象となります。
(1)高齢者(65歳以上)
(2)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4)腎機能障害患者
ただし、この対象者であっても予防投与は保険適応外となります。

 上記範囲以外で使用し大きな副作用が出た場合、厚生労働省の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になる可能性があります。

 当クリニックではタミフル予防投与について希望された場合は、はじめに院長外来(初診料 1.800円(税込))を受診いただきます(すみませんが、説明の結果、希望されない場合もこの受診料はかかります)。

 そこでタミフルの予防投与について理解いただいた上で、内服を希望される場合は1日1錠10日分を、4.800円(税込)で処方いたします。もし必要な方はご相談ください。